西洋のクラシック音楽は、古代ギリシアから中世、ルネサンス期、近現代にいたるまで、つねにその時代の思想や哲学と切り離すことができません。この連続講座では、西洋音楽の歴史的な変遷をたどりながら、その背後にある時代精神や哲学的な世界観を明らかにしていきます。音楽作品を聞くのにも、また芸術を通じて各時代の思想を理解するのにも役に立つ講座を目ざします。(講師・記) ※8期24講を予定しています。 【カリキュラム】※状況により、変更することもございます。 2026年1月期 【第5チクルス】 今期は、19世紀後半のいわゆる個別化の時代に、民族主義や人種主義が台頭するなかで音楽が世界観とどう関わるようになったのかを見ていきます、ヴェルディとイタリアの民族主義、ヨハン・シュトラウスU世とプロイセンの大ドイツ主義との関係などは、切っても切れないものでしょう。 1 ヴェルディと大イタリア主義 (19世紀半ば) 2 ドヴォルザークと民族主義の思想 (19世紀後半) 3 ヨハン・シュトラウスと大ドイツ主義 (19世紀後半) 2026年4月期 【第6チクルス】 今期は、19世紀の世紀末が近づき、それまでの近代ヨーロッパのあり方が反省され足り批判されたりする時期に、ドイツやオーストリアの作曲家(哲学者ニーチェは作曲家でもありました)、指揮者を中心に、それぞれの音楽がどのように同時代の人々や思想とかかわっていったのかを振り返ります。 1 ブラームスと19世紀音楽美学 (19世紀後半) 2 ニーチェの音楽と超人哲学 (19世紀後半) 3 マーラーとウィーンの進歩派思想 (19世紀末) 2026年7月期 【第7チクルス】 今期は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、音楽などの芸術がヨーロッパだけでなく東洋とも関係した時代、またヨーロッパでは自分たちの歴史を振り返ってみることが重視された時代の音楽家の作品を見ていきます。日本で活躍した哲学者ケーベルはチャイコフスキーの弟子でもありました。 1 ケーベルの音楽と無意識の哲学 (19世紀末) 2 ドビュッシーと印象主義 (19世紀末) 3 リヒャルト・シュトラウスと世紀末の思想 (20世紀初頭) 2026年10月期 【第8チクルス】 連続講座の最終期となる今回のチクルスでは、20世紀前半の音楽家を取り上げ、近代的な理性に対する反発がだんだんとふえていった時代の音楽家の作品を取り上げ、同時代の思想や芸術との関係をふりかえるとともに、源田の音楽とは何かについても考えていきます。 1 シベリウスと北欧神秘思想 (20世紀初頭) 2 ストラヴィンスキーと表現主義 (20世紀前半) 3 シェーンベルクと批判主義の哲学 (20世紀前半) ※お申込みは3か月単位です
大橋 容一郎:哲学・哲学思想史・文化交渉学研究。上智大学名誉教授。現在朝日カルチャーセンターで「哲学と音楽」「カント哲学概論」「21世紀人の西洋哲学史」開講。監修著作として『カント全集』・『フィヒテ全集』・『広辞苑』・『哲学の歴史』等多数。近世現代哲学専攻。監修著作等に『カント全集』、『フィヒテ全集』、『広辞苑』、『哲学の歴史』等。
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