東南アジアでは2025年、東ティモールがASEAN(東南アジア諸国連合)に加盟し、念願の11か国すべてが一つの地域連合に加わることが実現しました。これらのうち、タイを除く10カ国はすべて第二次世界大戦後に植民地から独立しています。この講座では、そもそも「独立」とは何か、その意味を考え、植民地体制とどこが異なるのかについて比較してみます。「独立する」といっても、各国は植民地以前の王朝国家に逆戻りするのではなく、近代世俗国家として「国民国家」をつくりあげることを目指しました。「国家」を構成する「国民」の形成こそ、独立前はもとより、独立後も重要な課題だったのです。具体的にとりあげる国はミャンマー(旧イギリス領ビルマ)、インドネシア(旧オランダ領東インド)、ベトナム(旧フランス領インドシナ連邦)、そして植民地化を免れながら自力で「国民国家」へ変革したタイ(旧シャム)です。この講座を通じて、それぞれの国の歴史的個性を味わってみませんか?(講師・記) 第1期(1月〜3月) 第1回 植民地国家と独立国家(国民国家)はどこが異なるのか 第2回 イギリス領ビルマの独立過程 第3回 オランダ領東インド(インドネシア)の独立過程 第2期(4月〜6月) 第4回 独立を維持したタイの近代化過程 第5回 冷戦とベトナム:統一国家の樹立 第6回 国民国家のほころび―ミャンマーの少数民族問題
根本 敬:ねもと・けい 上智大学名誉教授。1957年生まれ。国際基督教大学大学院博士前期課程修了(文学修士)。1985−87年に文部省アジア諸国等派遣留学生としてビルマ(ミャンマー)に留学。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、上智大学外国語学部教授、同大学総合グローバル学部教授を経て2023年に退職。立教大学と国際基督教大学で非常勤講師を務める。専門はビルマ近現代史。主要著書に『抵抗と協力のはざま―近代ビルマ史のなかのイギリスと日本』(岩波書店)、『物語ビルマの歴史―王朝時代から現代まで』(中公新書)、『東南アジアの歴史―人・物・文化の交流史』(共著、有斐閣)、『アジアの独裁と「建国の父」―英雄像の形成とゆらぎ』(共編著、彩流社)ほか多数。
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