冒険とは未知なるものへの好奇心。実物を自分の目でみて、自分の身体で感じること。そこには緻密な研究と準備、冷静な判断と行動、そして情熱があります。 理論天文学者の小久保英一郎さんは、惑星の成り立ちをスーパーコンピューターを使って第一線で研究する一方、スキューバダイビングや登山、遺跡巡りをライフワークにしています。これまでの旅から、北欧、カリフォルニア、与那国島などについて紹介します。 写真家の石川直樹さんは、世界をフィールドに表現活動を行い、2024年10月、世界8000メートル峰全14座制覇を遂げました。今回は、1994年に初めて訪れたヒマラヤの村を再訪した話や、日本列島を旅したエピソードを写真で紹介しながらお話しします。 海と山、地球、そして宇宙。心を揺さぶる何かに向かって、旅を続けるお二人の対話をお楽しみください。
小久保 英一郎:国立天文台教授・理論天文学者。東京大学大学院博士課程修了。主な研究分野は惑星系形成論。理論とシミュレーションで惑星系形成の素過程を明らかにし、多様な惑星系の起源を描き出すことを目指す。著書に『一億個の地球』(共著・岩波書店)、『宇宙と生命の起源―ビッグバンから人類誕生まで』、『宇宙と生命の起源2―素粒子から細胞へ』(共編著・岩波ジュニア新書)、『宇宙の地図』(共著・朝日新聞出版)などがある。趣味はスキューバダイビング、文化財探訪(特に古代遺跡・寺社・祭)など。
石川 直樹:写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2008年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。2011年『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか多数。