ベートーヴェンはヴァイオリン・ソナタを10曲とヴァイオリン変奏曲を2曲残しています。変奏曲は2曲ともボン時代の最後からウィーン初期にかけての1792/93年の作曲ですが、本格的なピアノとの二重奏ソナタは10曲中の9曲までが1797年秋から1803年春までの5年半ほどに集中しています。その第9番はヴァイオリン・ソナタ史上の傑作と呼ばれる《クロイツェル・ソナタ》ですが、交響曲創作で見れば、まだ第3番《エロイカ》も完成していない時期に当たります。この短期間にどのような作曲手法の変化があったかを概観したいと思います。最後のソナタは《クロイツェル》から約10年後の作品です。(講師記) ★2025年7月開講。1年12講で学びます。途中受講、大歓迎です。 <各回カリキュラム(予定)> 1/26 ヴァイオリン・ソナタ総論とサリエリに献呈した3曲セットOp.12、そして、モーツァルトの《フィガロの結婚》変奏曲WoO40と《ロンド》WoO41。 2/23 4楽章ソナタ第5番《スプリング・ソナタ》Op.24と第7番「ハ短調」Op.30/2、2曲セット(第4〜5番)と3曲セット(第6〜8番)。 3/23 第9番《クロイツェル・ソナタ》Op.47と第10番《ロード・ソナタ》Op.96 ヴァイオリン・ソナタにおけるフランス楽派の影響。 <年間カリキュラム(予定)> 2025年7月期 ピアノ三重奏曲Op.1からの出発 10月期 さまざまな二重奏曲から五重奏曲 2026年1月期 ヴァイオリン・ソナタと変奏曲 4月期 チェロ・ソナタと変奏曲
平野 昭:音楽評論家 1949年横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院修了。静岡文化芸術大学名誉教授、沖縄県立芸術大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。前慶應義塾大学文学部教授。18〜19世紀の西洋音楽史研究。特にドイツ語圏の作曲家作品研究が専門領域。とりわけベートーヴェンの全作品の分析的研究。『ベートーヴェン』(新潮社)、『人と作品:ベートーヴェン』(音楽之友社)、『音楽キーワード事典』(春秋社)、『ベートーヴェン事典』(東京書籍・共著)、『ベートーヴェン大事典』(平凡社・監修と共訳)等。音楽評論家として放送出演や「毎日新聞」等執筆。
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