一昨年から今年にかけて全30回にわたり、『源氏物語』について様々な視点から考察する講座を開催いたしました。 今回はその続編として、『源氏物語』がどのような作品を継承して創造されたのかという問いに迫ります。 前回に引き続き福岡教室の講師陣が、平安時代の先行作品を取り上げて解説します。 ご参加をお待ちしております。 12月4日 『落窪物語』 元慶応義塾大学教授 田坂 憲二 『落窪物語』の概略をお話しして、『源氏物語』が、この作品から何を吸収したのかを考えます。特に、緻密な構造、長編性の確立、読者の存在、以上の三点を中心に分析したいと思います。『源氏物語』という偉大な作品の誕生前夜を見る面白さがあります。
田坂 憲二:元慶応義塾大学文学部教授 1952年福岡県生まれ。九州大学大学院修了。福岡女子大学教授、群馬県立女子大学教授、慶應義塾大学教授を歴任。専攻は『源氏物語』を中心とする平安時代文学。著書に『源氏物語の政治と人間』(慶應義塾大学出版会)、『源氏物語の人物と構想』(和泉書院)、『源氏物語の方法を考えるー史実の回路』(武蔵野書院、共編著)、『名書旧蹟』(日本古書通信社)などがある。
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