「昭和の戦争」が終結して間もなく80年になろうとする今日、戦争開始の決断よりも終戦と平和の回復がいかに難しかったのか、現代の国際紛争終息の混迷を考えるうえでも、日本外交史を学びましょう。 宣戦を布告することも戦争終結の講和を宣布することも昭和天皇の大権でしたが、外務官僚たちは天皇の輔弼の責任において、どのように戦争指導に協力し、早期戦争終結の道筋を構想したのか、その深層を探ります。 外務官僚たちが思考した国益と国際秩序、枢軸陣営(日独伊三国同盟・日ソ中立条約)というパワーポリテックスに参入した外交官たちの思想と行動、日中戦争終結の試み、外務省の組織機構の中で外務官僚たちは世界情勢の動向に関する情報をどのように収集し分析したのか、外務省の情報はどのように天皇や軍部に伝えられたのか、とくに連合国の「ヤルタ会談の密約」「ポツダム宣言」などを問い直し、昭和天皇と外務官僚たちの終戦への苦闘を再検討します。(講師・記) [『外務官僚たちの太平洋戦争』(NHKブックス)](https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912322015.html)をテキストとして使用します(各自ご準備ください)。10月〜2026年3月は、第6章「戦時下の日独伊ソ関係と対中政戦略」から、第7章「戦争終結への苦闘」までを解説します。講座では毎回、レジュメと関連史料(日本外務省・国立公文書館史料、「昭和天皇実録」など)を配布します。
佐藤 元英:さとう・もとえい 元中央大学政策文化総合研究所長 1949年生まれ。秋田県出身。中央大学大学院文学研究科史学博士課程退学。博士(史学、中央大学)。外務省事務官、在カラチ日本国総領事館・副領事、『日本外交文書』編纂官、宮内庁出向主任研究官を経て、1997年駒澤大学教授、2006年中央大学教授(政策文化総合研究所所長)、2020年定年退職、現政策文化総合研究所客員研究員。専門は、日本近現代史。主著として、『外務官僚たちの太平洋戦争』(NHKブックス、2015年)『経済制裁と戦争決断』(日本経済評論社、2017年)などがある。
『外務官僚たちの太平洋戦争』(NHKブックス)をテキストとして使用します(各自ご準備ください)。
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