西洋哲学は、古代ギリシア以来広く影響力のある哲学の伝統として、また、今日の自然科学を生み出した思考として、今日とりわけ重要となっています。その基本的な枠組みと考え方の特徴を、2回に分けてお話しします。 最初に「哲学(フィロソフィー)」という理念の成立と、その広がりについて見ていきます。とりわけ論理学や倫理学といった哲学の諸分野の関係や、哲学が全体として何をおこなっているのかを紹介します。第2回は、西洋哲学の歴史を概観しながら、特徴となる考え方を整理します。これまで哲学に触れることがなかった方に、これから西洋哲学を読むためのガイダンスとなることを目指しています。(講師記) ※第2回は、2026年1月期を予定しています。
納富 信留:のうとみ・のぶる 東京大学教授 1965年東京生まれ。90年東京大学大学院文学研究科修士課程修了、95年ケンブリッジ大学古典学部Ph.D.取得。九州大学、慶應義塾大学文学部を経て、現職。著書に『ソフィストと哲学者の間』(名古屋大学出版会)、『哲学の誕生』(ちくま学芸文庫)、『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『プラトン 理想国の現在』(慶應義塾大学出版会)、『プラトンとの哲学』(岩波新書)、『ギリシア哲学史』(筑摩書房、和辻哲郎文化賞)、『西洋哲学の根源』(放送大学教材)、訳書にプラトン『ソクラテスの弁明』『パイドン』(光文社古典新訳文庫)などがある。
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