世界史を「絵画」からアプローチする?!――。そんな講座です。 「身元」のはっきりした、史資料としての批判に耐えうる絵画類の中には、追求・探求の仕方次第で様々な歴史の側面を我々に垣間見せてくれるものがある。今日ある名画も、当時の画家たちも“時代の子”として描いています。その時代性を意識しながら読み解いていけば、立派な歴史資料。様々な絵画資料の読み解き、高校で学んだ世界史を振り返り、かつ絵画を通して学ぶ歴史学習の面白さを皆様とともに追求していきたい。 高校時代に、世界史教科書や副教材の図説に載っている絵画などは、どのように見られていたのだろう。多くが、挿絵的に、歴史上の人物のイメージや事件のあらましなどを知るものとして眺められていたのでは。 我々の生活も世界史の積み重なった土壌の上で営まれていることを意識し、絵画に潜む謎を探り、絵画から時代性を導き出して世界史を学ぶことの面白さ・楽しさを味わって、共有していく。どんな画家が登場し、そして絵画から何が飛び出してくるか、ご期待ください。 ☆初めての方は、まずはおためしで各テーマごと(月単位:2回)を体験ください。 月単位受講は入会金不要です。:会員の方 7,436円、一般の方 8,096円 【10〜12月カリキュラム】 10月 ラファエロ《レオ10世と二人の枢機卿》[1518]とルネサンス・宗教改革 〜「レオ」を名乗るメディチ家出身の教皇はどんな人? 11月 地図挿絵《金塊を手にするマンサ・ムーサ王》[1370年代]と前近代アフリカ史 〜大航海時代以前のアフリカ史の一端を学ぶ! 12月 クノッソスの《イルカ図》[前17世紀作の復元]からミケーネの《獅子狩図》[前16世紀]まで、エーゲ文明の展開を探る! 〜古代ギリシア・ポリス時代[前8世紀〜]への道は遠し
今林 常美:世界史教育研究者 1956年福岡市生まれ。九州大学文学部史学科を卒業後、1980年に福岡県立高校社会科教諭に採用、2021年に再任用を終えるまで、主に世界史を担当。県世界史研究会責任者として、博物館・美術館特別展鑑賞などの企画を担当。一方で研究会発行の生徒用問題集『世界史研究ノート』の執筆・編集にも携わる。大学時の専攻は中国を中心とした東洋史、教職についてから日本史との関連も含めた、世界史教育における生活史・文化史の教材発掘と授業実践に努めてきた。特に絵画教材の研究はライフワークとして、退職後も今日まで続けている。
・お持ちの方は・・・「最新世界史図説 タペストリー」(帝国書院) ※設備費は、教室維持費です。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはkk9mo@asahiculture.comで承ります。 ※この講座の受講料には音楽使用料が含まれています。