現在のわれわれの住まいと暮らしは、西洋で発展したモダン・デザインの影響を受けています。歴史を遡れば、その起源は19世紀後半のウィリアム・モリスや20世紀初頭のバウハウスの活動に見いだせます。絵画や工芸など同時代の造形芸術の変革が、住宅を中心とする建築のデザインにも大きな影響を与えていました。 第1回目の講座では、近代建築史を専門とする立場から、モリスからバウハウスまでのモダン・デザインの変遷を解説し、その現代への影響を考えていきます。 第2回目では、明治から昭和に至る日本の近代住宅の展開に目を向け、代表的な住宅作品に現れる西洋デザインの影響と日本の伝統・風土との関係性を探ってみたいと思います。(講師・記) <各回のテーマ> 第1回 モダン・デザインの系譜:ウィリアム・モリスからバウハウスへ 第2回 日本の近代住宅にモダン・デザインの影響を探る
海老澤 模奈人:東京工芸大学教授 ウィーン工科大学、ミュンヘン工科大学留学を経て、東京大学大学院博士課程修了。博士(工学)。2015年より現職。専門はドイツ、オーストリアを中心とする西洋建築史、近代建築史。著書に『ジードルンク―住宅団地と近代建築家』(鹿島出版会)、編著に『スターハウス 戦後昭和の団地遺産』(鹿島出版会)、『西洋の名建築 解剖図鑑』(エクスナレッジ)などがある。
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