9世紀のスペインでの聖ヤコブ(サンチアゴ)の墓の発見に端を発する聖地巡礼は、12世紀には50万人がサンチアゴ・デ・コンポステーラを目指したといわれます。16世紀にイングランドとの戦争に敗れたスペインでは聖ヤコブの遺骸が所在不明になったこともあり、巡礼は下火になっていきます。一方で、ローマは戦乱や政治的な不安定さもあり巡礼が難しくなっていましたが、16世紀に入ると復興の兆しが見えはじめ、巡礼の世俗化と熱狂的な信者たちの力をかりてローマを復興しようとする機運が高まります。25年ごとの聖年を期にローマを祝祭都市として盛り上げる手法は、いわばローマの観光地化といえ、現在のインバウンドによる地方創生とも共通点があります。本講座ではスペインの巡礼の道を紹介したあと、祝祭(観光)都市としてのローマの復興を解説していきます。 ※当日入金は、受講料に550円加算されます。
堀 賀貴:九州大学人間環境学研究院教授、九州大学総合研究博物館長 京都大学博士 (工学)、MPhil (マンチェスター大学)、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士後期課程単位習得の上退学。山口大学講師、准教授を経て、2003年より現職。編著書に『古代ローマ人の危機管理』『古代ローマ人の都市管理』(ともに九州大学出版会、2021年)。
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