近年の遺跡の発掘調査などにより、農耕文化渡来による弥生社会の成立から、ヤマト政権による政治体制の確立、発展に至る、従来不明であった古代史上の実態が次第に判明しつつあります。そこで、考古学的な調査の新たな成果やそれに基づく『古事記』『日本書紀』伝承などの再検討等をもとに、3人の講師が交代で、古代史などの専門領域に関する論議について解説します。 @10月24日 「地域から読み解く古墳時代 ー河内・高安に築かれた古墳とその遺宝」 八尾市立しおんじやま古墳学習館館長 福田和浩 A11月28日 「大和王権と渡来人 ー3・4世紀の倭人社会」 桃山学院大学客員教授/大阪府立弥生文化博物館学芸顧問 秋山浩三 B12月26日 「安閑朝における『武蔵国造家の乱』の顛末を検討する」 元福井県埋蔵文化財調査センター所長 中司照世
中司 照世:前島根県古代文化センター客員研究員 元福井県教育庁埋蔵文化財調査センター所長 津田による記紀批判の問題点が指摘されながら、依然学会ではその影響が強い。そこで、ぜんこくの首長墳の実査、検証により、真に実証的な古代史の構築を目指している。
秋山 浩三:桃山学院大学客員教授・大阪府立弥生文化博物館学芸顧問 岡山大学大学院修士課程修了、大阪大学において学位:博士(文学)取得。(財)向日市埋蔵文化財センター、(公財)大阪府文化財センター、ほかを経て現職。現在、近畿大学・神戸女子大学・大阪樟蔭女子大学の非常勤講師を兼務
福田 和浩:八尾市立しおんじやま古墳学習館館長・NPO法人楽古代表理事 奈良大学卒業後、大阪府文化財調査研究センター、河内長野市教育委員会を経て現職。大阪府立大学大学院博士前期課程修了。日本博物館協会、博物館活動奨励賞を受賞。神戸女子大学、阪南大学非常勤講師。
筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。 ※設備費は、教室維持費です。
※講師が交代で担当します。