2025年は、世界規模で民主主義の転換点と言われることになるかもしれない。アメリカでトランプ政権が本格的に動き始め、一国主義的な関税政策は世界経済に大きな影響を与え、安全保障面でのアメリカの影響力の限界も明らかになっている。日本では、7月の参議院選挙で自民党が敗北して、衆参両院で少数与党という未曽有の混乱が続いている。自民党内の石破降ろしの動き、政策実現のための連立与党再編の動きも現れている。この講座では、これらの政治の動きを分析し、民主主義の動揺を読み解くとともに、次のシステムに向けての展望を試みたい。(講師記)
山口 二郎:やまぐち・じろう 法政大学教授 1958年岡山県生まれ。1981年東京大学法学部卒業後、東京大学法学部助手、北海道大学法学部助教授を経て1987年よりアメリカ・コーネル大学へ留学。1993年北海道大学法学部教授。1997年よりイギリス・オックスフォード大学に留学。2000−2004年北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター長。2005年よりイギリス、ウォーリック大学に留学。北海道大学公共政策大学院教授、北海道大学大学院法学研究科教授、パリ国立政治学院客員教授を経て、2014年4月より法政大学法学部教授。専攻は政治学・行政学。著書に、『ポピュリズムへの反撃』(角川書店)、『いまを生きるための政治学』(岩波書店)他多数。
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