ルノワール「ピアノの前の娘たち」&「ピアノに寄る娘たち」 2025年度後期に「印象派—室内を巡る物語」展覧会が開かれ、ルノワール(1841-1919)の作品も見られるだろう。印象派の画家の中でも人物画を多く描いたルノワールの「ピアノを弾く娘たち」Jeunes filles au piano は、政府やコレクターの買取が決まっていたこともあり、数点描いている。ルノワールは印象派画法から脱してのち、輪郭線を重視する古典主義画法へ移行し、その後作品評価が高まった時代の作品である。モネの連作は光の効果によるものであるが、ルノワールのこの連作は、いったい何によるものだろうか。メトロポリタンの同名作品も一緒に見てみよう。
武末 祐子:西南学院大学名誉教授 西南学院大学卒業。1986年〜1987年、フランス政府給費留学生。1987年、グルノーブル第3大学フランス文学研究科DRS(博士)。1995年、パリ・ソルボンヌ第4大学DEA取得。専門は、フランス19世紀文学。研究テーマはグロテスク美学。著書は『グロテスク・美のイメージ―ドムス・アウレアからフロベールまで』(春風社)など。フランス語教育にも関心があり、論文執筆・発表を行っている。
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