一昨年から今年にかけて全30回にわたり、『源氏物語』について様々な視点から考察する講座を開催いたしました。 今回はその続編として、『源氏物語』がどのような作品を継承して創造されたのかという問いに迫ります。 前回に引き続き福岡教室の講師陣が、平安時代の先行作品を取り上げて解説します。 ご参加をお待ちしております。 11月20日 『伊勢物語』 国文学研究資料館名誉教授 今西 祐一郎 『源氏物語』という作品名の意味はあきらかです。しかし『伊勢物語』はなぜ『伊勢物語』と呼ばれるのかは、諸説があり、はっきりしていません。なぜ『伊勢物語』という名がついたのか、またその名は誰によって付けられたのか。その問題を『伊勢物語』成立時代の政治状況に視野を広げて考えてみたい。
今西 祐一郎:国文学研究資料館名誉教授 1968年京都大学文学部卒。京都府立大学等を経て1985年より九州大学文学部助教授、教授、文学部長、副学長を歴任。2009年4月より2017年3月まで国文学研究資料館長。 著書に、『源氏物語覚書』、『蜻蛉日記覚書』(いずれも岩波書店)。
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