一昨年から今年にかけて全30回にわたり、『源氏物語』について様々な視点から考察する講座を開催いたしました。 今回はその続編として、『源氏物語』がどのような作品を継承して創造されたのかという問いに迫ります。 前回に引き続き福岡教室の講師陣が、平安時代の先行作品を取り上げて解説します。 ご参加をお待ちしております。 11月6日 『伊勢物語』 国文学研究資料館名誉教授 今西 祐一郎 歌を中心とした短章125段の集積である『伊勢物語』と、54帖から成る長編の『源氏物語』とは、物語の形は大きく異なります。しかし、光源氏という稀代の貴公子には『伊勢物語』の「男」すなわち在原業平の面影がはっきりと刻印されています。それは源氏とその父帝の寵妃藤壺との禁断の恋です。禁断の恋という観点から『伊勢物語』と『源氏物語』のつながりをたどります。
今西 祐一郎:国文学研究資料館名誉教授 1968年京都大学文学部卒。京都府立大学等を経て1985年より九州大学文学部助教授、教授、文学部長、副学長を歴任。2009年4月より2017年3月まで国文学研究資料館長。 著書に、『源氏物語覚書』、『蜻蛉日記覚書』(いずれも岩波書店)。
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