江戸時代のいわゆる鎖国体制下における日本の実像を、当時の古文書を通して明らかにしていきます。外交や貿易が制限される中で、オランダや中国(唐)との交流が長崎を通して公に続けられており、その実態は交易記録や日記、さらに通訳官の報告書などに記されています。これらの古文書は、表面的には閉ざされた社会でありながらも、実際には海外の物や知識、技術の受容が進められていたことを示しており、江戸時代の国際関係や文化の多様性を読み解く手がかりとなります。(講師記) <各回カリキュラム(予定)> ◆2025年10月期 鎖国への道 第1回 江戸時代初期の外交 第2回 鎖国令 第3回 出島と唐人屋敷 ◆2026年1月期 貿易と江戸参府 第4回 長崎貿易 第5回 輸入更紗の取引と国内流通 第6回 江戸参府 ◆2026年4月期 鎖国下の海外情報 第7回 風説書の世界 第8回 鎖国下の西洋事情 第9回 イギリス人の出島商館乗っ取り計画 ◆2026年7月期 鎖国から開国へ 第10回 高島秋帆の軍事技術 第11回 ペリー来航前夜 第12回 幕末の貿易と開国
石田 千尋:いしだ・ちひろ 鶴見大学名誉教授 博士(歴史学) 1955年生まれ。青山学院大学大学院修了。鶴見大学文学部文化財学科教授を経て現職。専攻は近世対外関係史。著書に『日蘭貿易の史的研究』(吉川弘文館)、『日蘭貿易の構造と展開』(吉川弘文館)、『日蘭貿易の歴史的展開』(吉川弘文館)など。
★11月のみ11/21(3週目)13:00〜14:30に行ないます。
★Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはyk9yokohama@asahiculture.com@asahiculture.comで承ります。 ★今期開講。1年12講で学びます。