1776年、北米十三植民地はイギリスからの独立を宣言し、独立戦争と憲法制定を経てアメリカ合衆国が成立します。この歴史的事件はアメリカ革命、あるいはアメリカ独立革命と呼ばれますが、歴史上の他の革命とは異なり、独立でもあり革命でもあるというユニークな性格を持っています。そして、この革命は合衆国の独立にとどまらないインパクトを当時の世界に与えました。本講義では、北米植民地がなぜ、どのようにイギリスからの独立を達成したのかという問いを、世界史の文脈の中で考察します。アメリカ革命を合衆国の建国物語としてのみ捉えるのではなく、この出来事が持つ世界史的な広がりやインパクトに注目し、その世界史的意義を考えてみたいと思います。 *
鰐淵 秀一:わにぶち・しゅういち 明治大学文学部准教授。専門は初期アメリカ史・大西洋史。東京大学文学部卒業、ハーヴァード大学大学院博士課程終了。Ph.D.(歴史学)。共著に『改革が作ったアメリカ—初期アメリカ研究の展開』(小鳥遊書房、2023年)、『はじめて学ぶアメリカの歴史と文化』(ミネルヴァ書房、2023年)、『よくわかるアメリカの歴史』(ミネルヴァ書房、2019年)、The Worlds of William Penn(RutgersUniversity Press, 2019)等。
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