スペインは、ヨーロッパでありながらも、ヨーロッパの枠にはおさまりきらない複雑怪奇な歴史と文化を有しています。これこそスペイン最大の魅力であることは間違いありません。しかし複雑すぎるために、スペインを身近に感じることを妨げてしまう最大の要因にもなっています。本講座では、中世イベリア半島最大のテーマである「レコンキスタ」を皮切りに、どのような社会が生み出され「大航海時代」にどうつながっていくのか? この歴史のプロセスのなかで、現在のスペインを特徴づけている混淆文化がどのように定着していったのか? を紐解いていきたいと思います。(講師・記) <各回のテーマ(予定)> 第1回:「レコンキスタ」800年の歴史 第2回:「レコンキスタ」が生み出した社会システム 第3回:「レコンキスタ」から「大航海時代」へ 第4回:中近世の歴史のプロセスで生み出された混淆文化たち 第5回:イベリア半島のたどってきた歴史をいま、どう受け止めればよいのか?
黒田 祐我:神奈川大学教授 1980年生まれ。博士(文学)。専門は中世スペイン・地中海交流史。早稲田大学助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、信州大学学術研究院(人文科学系)准教授、神奈川大学外国語学部准教授を経て現職。主著に『レコンキスタの実像―中世後期のカスティーリャ・グラナダ間における戦争と平和』(刀水書房、2016年)、『図説スペインの歴史(ふくろうの本)』(河出書房新社、2022年)、『レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和』(中央公論新社、2024年)など。
※10/23開催の見逃し配信は、10/24にアップロード予定です。アップロード後、2週間視聴可能です。
★2月はお休みです。Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。