ミステリーの女王アガサ・クリスティーがメアリ・ウェストマコットの名で書き上げた作品で、評価が高く注目を浴びている人気のAbsent in the Springを読んでいきます。 主人公はポアロでもミス・マープルでもなく、理想の家庭を築いてきたと自負しているロンドン郊外に暮らす女性。娘の見舞いに訪れたバグダッドの帰り足止めされた砂漠の中で、彼女の思いは過去に向かい自分の人生を振り返っていきます。殺人も起こらず探偵も登場しませんが、真実が徐々に浮かび上がっていく過程には、ミステリー感サスペンスにあふれています。本人も言っている通り、クリスティーが本当に書きたかった一作ではないかと思います。 読みやすい小説です。原文を味わい、読み手それぞれの思いと照らし合わせながら楽しんで読みましょう。 (教室開催のみ) ※2025年1月開講、 2年半で読み終える予定です ※10月3日の講座は、テキストP.75〜(チャプター5の途中)
橋本 万里子:立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。英米文学博士。日本英文学会会員。
教材としてプリントをお配りする場合、実費をいただきます。
*テキストは各自ご用意ください ・ISBN:978-0-00-813143-2 ・タイトル:Absent in the Spring ・出版社:Harper Collins