精神分析とアートとは、きわめて密接な関係にある。精神分析の生みの親、フロイトは大のイタリア・ルネサンス美術通で、何度もくりかえされたイタリア旅行が精神分析の着想と発展にとって重要な契機となっている。さらにフロイトは、レオナルドとミケランジェロについて、精神分析によってそれぞれの芸術創造の秘密に迫ろうとした。レオナルドとミケランジェロのアートがむしろ精神分析を先取りしていたという側面も含めて、本コースでは双方向の関係性から精神分析とアートの関係を解き明かしたい。(講師・記)全6回 1.精神分析はフロイトのイタリア旅行で生まれた(1) 2.精神分析はフロイトのイタリア旅行で生まれた(2) 3.フロイトによるレオナルド・ダ・ヴィンチ 4.フロイトによるミケランジェロ 5.レオナルドのアートVS.ミケランジェロのアート 6.近代芸術と精神分析 参考書籍:岡田温司著『フロイトのイタリア: 旅・芸術・精神分析』(平凡社)購入必須ではありません
岡田 温司:京都大学名誉教授 1954年生まれ。京都大学名誉教授。京都精華大学大学院特任教授。西洋美術史・思想史。 主な著書に『モランディとその時代』(吉田秀和賞、人文書院)、『フロイトのイタリア』(読売文学賞)『芸術と生政治』『アガンベン読解』『イタリア芸術のプリズム』(以上、平凡社)、『半透明の美学』『映画は絵画のように』(以上、岩波書店)、『映画とキリスト』『映画と黙示録』『ネオレアリズモ』(以上、みすず書房)、『イタリア現代思想への招待』(講談社選書メチエ)、『アガンベンの身振り』(月曜社)などがある。アガンベンの翻訳に、『スタンツェ』『事物のしるし』(以上、ちくま学芸文庫)、『裸性』『王国と楽園』(以上、平凡社)、『書斎の自画像』『創造とアナーキー』(以上、月曜社)など計8冊がある。
・配布資料がない回もあります(10/31なし)。 ・10/24休講→10/31補講(講師都合。9/15付変更) ・Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。