貴族の世から武士の世へ、平家一門が台頭する大きな要因となったのが、保元元年(1156)に起こった保元の乱です。『保元物語』は保元の乱を題材にした軍記物語で、この3年後に起こる平治の乱を題材とした『平治物語』と共に、『平家物語』の内容とも密接に関わっています。この講座では、初めて『保元物語』を読まれる方を対象にゆっくり丁寧に解説していきます。『平家物語』の内容理解を深めたい方にもお楽しみいただけると思います。(講師・記)全12講 〈各回予定〉 1.鳥羽法皇と皇子達 4.合戦前夜 2.藤原摂関家の内争 5.白河殿夜討ち 3.源氏と平氏 6.鎮西八郎為朝
伊藤 悦子:中世文学研究会会員 國學院大學大学院(文学研究科)満期退学。専攻は軍記物語を中心とした中世日本文学。特に軍記物語を題材とする絵画資料や伝承などの研究に取り組んでいる。屏風絵などの絵画資料の絵解きを専門とし、絵画資料から文学をひも解く新分野を開拓中。著書に『木曽義仲に出会う旅』(新典社)、『鍬形寫ヨ画 近世職人尽絵詞 江戸の職人と風俗を読み解く』(共著、勉誠出版)
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