平安文学のイメージから、平安貴族は夢で神仏からのお告げを得たり、夢の内容に畏れおののいていたと考えがちです。しかし、夢の内容をほとんど潤色せずに記録した男性貴族の日記(古記録)を読み解くと、けっしてそうではありません。 この講座では、脳生理学の成果をもとにして、平安貴族が何故そのような夢を見たのか、そして何故にそれを記録したのかを分析します。 まずは文学作品に見える「夢」を分析し、次に古記録に見える「夢」の記事を通して、平安貴族たちの心の中を探っていきます。(講師・記) 10/11 『日本霊異記』の夢 11/8 『今昔物語集』の夢 12/13 平安貴族の古記録と夢
倉本 一宏:くらもと・かずひろ 1958年三重県生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程修了。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は日本古代史、古記録学。著書に『藤原道長の日常生活』『紫式部と藤原道長』(いずれも講談社現代新書)、『藤原道長の権力と欲望』(文春新書)『藤原氏』『公家源氏』『平氏』(いずれも中公新書)『小右記』『御堂関白記』『権記』の現代語訳など。24年NHK大河ドラマ「光る君へ」時代考証担当。
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