1516年、ハプスブルク家のカルロスがスペイン国王となってハプスブルク・スペインが始まります。この王家は200年近く続き、王妃たちは母として歴史に登場し、王子たちは次期スペイン王の候補者として登場します。 では、王家に生まれた姫君たちはどうなるのでしょう。小さい頃から、あるいはお年頃になってから、半ば命令されて他国の王侯貴族に嫁ぎ、子供を生むことだけでなく、相手国の政治や外交を動かすことも期待されるのです。彼女たちは重要な任務を背負っていたのです。 みなに幸せがありますようにと願いつつ、麗しき姫君たちを眺めてみましょう。今回は名画ラス・メニーナスのマルガリータ王女をその到達点といたします。(講師・記/1年全4講予定) 画像:ディエゴ・ベラスケス≪「ラス・メニーナス」よりマルガリータ王女≫ マドリード、プラド美術館蔵
西川 和子:スペイン史著述家 早稲田大学理工学部卒。 特許庁にて審査官、審判官、審判長を歴任。現在スペイン史著述家。 著書に『狂女王フアナ』『オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史』『スペイン レコンキスタ時代の王たち』『エル・グレコ祭壇画物語』『アルハンブラ宮殿物語』『大画家ティツィアーノの歴史物語』など。
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