今期は螢巻の有名な物語論とその前後を読みます。光源氏は玉鬘に語ります。「虚構の物語にこそ、人の心と人の世の真実は詳しく描かれていて、生きてゆく上での参考にもなるのです。それに比べたら日本紀(官撰の国史)など片々たる事実の寄せ集めにすぎません」と。――この講座は月1回で進度はゆっくりですが、そのつど物語全体を見渡しながら精読するという読み方をしています。また毎回初めに前回までの物語の流れを簡単にふりかえりながら読み進めて行きますので、随時入会可能です。(講師・記)
藤原 克己:(ふじわら・かつみ)東京大学名誉教授 1953年生まれ。岡山大学講師、神戸大学助教授、東京大学教授、武蔵野大学特任教授を歴任。主著に『源氏物語 におう よそおう いのる』(ウェッジ選書、共著)、『菅原道真と平安朝漢文学』(東京大学出版会)、『菅原道真 詩人の運命』(ウェッジ選書)。監修書に『はじめて読む 源氏物語』(花鳥社)。
『源氏物語』のテキストは各自ご用意下さい。どのテキストでもかまいません。新潮日本古典集成『源氏物語 四』(新潮社)、新編日本古典文学全集『源氏物語B』(小学館)、ほかに岩波文庫(第四巻)などがあります。
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