歴史上の文献を見ながら「食」を起点として、13世紀前後のユーラシア大陸及びその周辺の歴史を概観します。マルコ・ポーロが生きた時代では何が食されていたのか。 総集編と題した今回は最終回!13,14世紀の世界の食文化を取り上げます。「東方見聞録」と当時の史料を基に、イタリア半島、ビザンツ帝国、エジプト、モンゴル帝国下の西アジアと中央アジア及び大元ウルス(元朝)、鎌倉時代の日本、東南アジア、インド、ルーシを中心とした東ヨーロッパで食されていた食の話をそれぞれの地域を比較しながらお話します。 「東方見聞録」に描かれた旅を8つの地域に落とし込み、13世紀の世界を旅するように堪能できるかのような没入感たっぷりに体験できる90分です。 (講師・記) 【画像解説】 マルコ・ポーロはスマトラ島のファンスール王国でサゴヤシのでんぷんを使ったパンを見聞きしています。マルコはサゴでんぷんを持ち帰っており、大麦パンのような味わいだったと記しています。
遠藤 雅司:歴史料理研究家。世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」をスタートさせ、実食イベントやレストランとのコラボレーション、テレビ番組への料理提供などを行う。著書に『歴メシ! 』(柏書房)、『英雄たちの食卓』(宝島社)、『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓』(春秋社)、『古代メソポタミア飯』(大和書房)、『食で読むヨーロッパ史2500年』(山川出版社)、『歴メシ! 決定版』(晶文社)、『食卓の世界史』(筑摩書房)、『食で読む東方見聞録』(山川出版社)がある。また、BS松竹東急(BS260ch)放送のドラマ『À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜』(『歴メシ! 決定版』のドラマ化)の料理を監修。その他、漫画『Fate/Grand Order 英霊食聞録』(KADOKAWA)で食文化と料理を監修。明治の食育サイト「偉人の好物」にて監修を担当。 公式サイト onshokukiko.com/wpd1/
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