ヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』(神の歌)は、神であるクリシュナがアルジュナ王子に、神聖な義務(ダルマ)と最高の境地(モークシャ)への道についての教えを説く作品です。小さな詩篇ですが、二千年程前に作られ、長い歴史と大きな影響力をもってヒンドゥー教の中核となってきました。クリシュナが語る教えは、人間と世界の成り立ち、神と人間の様々な関係のあり方を私たちに示しています。この講座では、古代から現代に至るまで、この聖典がどんな風に読まれてきたか、その様々な解釈を踏まえながら、本文を読み解いていきたいと思います。(講師・記) 【カリキュラム】 ※状況により変更することもございます。 7月期 第1回 7月25日 バガヴァッド・ギーターについて –––歴史的概観 第2回 8月22日 マハーバーラタとバガヴァッド・ギーター 第3回 9月26日 バガヴァッド・ギーターはどう読まれてきたか 10月期 第4回 10月24日 ギーターの教え(1)――知識と行為 第5回 11月28日 ギーターの教え(2)――信仰 第6回 12月26日 ヒンドゥー教におけるクリシュナ神の変容 ※全6回のカリキュラムですが、途中からのご受講もいただけます。
赤松 明彦:京都大学名誉教授 1953年京都府宇治市に生まれる。京都大学文学部卒業。パリ大学博士課程修了、インド学博士。京都大学人文科学研究所助手、九州大学助教授・教授を経て現職。専門はインド哲学。著書に『インド哲学10講』、『ヒンドゥー教10講』(いずれも岩波新書)、訳注書に『古典インドの言語哲学』(1、2、平凡社・東洋文庫、1998年)などがある。
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