予想外の得点差を生むことが多い東大日本史、時に平然と教科書的な理解を超えてくる一橋大日本史、いずれの論述問題もとてもスリリングです。出題者を意識した的確な指導のもとで正しいトレーニングを系統的に実行しなければ、このスリルは単なる苦痛になってしまうでしょう。 何事も最初が肝心。日本史の学習が本格化していなくても心配はいりません。論述問題とは、歴史の基本を把握していく作業でもあるからです。それに何より、萎縮している場合じゃない。 短い時間ですが、東大日本史・一橋大日本史とどのように対峙すればよいかを明確にします。このオリエンテーションを出発点にして、以降は東大教室・一橋大教室を別個に開催し、それぞれ相当量の論述問題と格闘します。知的な変貌を遂げるための大きな一歩にしてほしいと願っています。(講師・記)
野島 博之:のじま・ひろゆき 学研プライムゼミ特任講師 三重県出身。東大文学部卒。人間はハラハラ・ドキドキする文明を作りあげてきました。その勢いは止まりません。自分を磨き続けることは、快適性と危険性がともに高度化していく社会に誕生した者の使命だといってよいでしょう。『謎とき日本近現代史』(現代新書)、『詳説日本史ガイドブック』(山川出版社)、『三行で完全にわかる日本史』(集英社)、『大人の日本史講義』(祥伝社)、『3か月でマスターする江戸時代』(共著/NHK出版)など著書多数。
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