現在の私たちにとって交響曲は、オーケストラによって演奏される器楽における最重要ジャンル。演奏会のメインとして、プログラムの最後に置かれます。でも実は交響曲は、コンサートの幕開けの曲として誕⽣しました。それ⾃体を鑑賞するというよりも、演奏会への⼼構えを促すものだったのです。 交響曲はいつごろ、どのような経緯で演奏会のメイン・プログラムに昇格したのでしょうか。「オーケストラといえば交響曲」では、交響曲の誕⽣から成熟までをたどってみます。1回⽬は成熟する前の交響曲の姿を、2回⽬は交響曲のルーツを、そして3回⽬は現在の交響曲に近づくプロセスを探っていきたいと思います。(講師:記) 【今期の予定】 25年7月期(7〜9月) ■オーケストラといえば交響曲 第1回 交響曲は開幕ベル 第2回 ⾚ちゃん交響曲誕⽣まで 第3回 独り⽴ちする「交響曲」 【今後の予定】 25年10月期(10〜12月) ■オーケストラの起源 第4回 オーケストラは踊り場だった 第5回 オーケストラの起源:モンテヴェルディの《オルフェオ》 第6回 フルートは持ち替えだった 2管編成完成まで 26年1月期(1〜3月) ■オーケストラあれこれ 第7回 ⾳楽の商品価値 第8回 オーケストラの楽器配置 第9回 ⾳楽家は召使い ハイドンの場合 26年4月期(4〜6月) ■交響曲ケーススタディー 第10回 《運命》:交響曲を変えたベートーヴェン その 1 第11回 《第九》:交響曲を変えたベートーヴェン その2 第12回 幻想交響曲の衝撃 ※カリキュラムは予定です。変更の可能性もございますので予めご了承ください。 【参考図書】 長岡 英著[「オーケストラがもっと楽しくなる! クラシック音楽の基礎教養」](https://artespublishing.com/shop/books/86559-307-5/)(2025年3月、アルテスパブリッシング)
長岡 英:(ながおか めぐみ) ⾳楽史家 東京藝術⼤学⼤学院修⼠課程、ブランダイス⼤学⼤学院博⼠課程修了。博⼠(⾳楽学)。専⾨はルネサンス時代の宗教⾳楽。第18回辻荘⼀・三浦アンナ記念学術奨励⾦受賞。現在、武蔵野⾳楽⼤学、⽇本⼤学芸術学部他講師。NHK学園国⽴本校オープンスクールで、社会⼈向けの講座「⾝近に楽しむクラシック⾳楽」を20年近く担当。⾳楽学研究の傍らアマチュア・オーケストラでヴィオラを弾いており、『オーケストラがもっと楽しくなる!クラシック⾳楽の基礎教養』(『オケ奏者なら知っておきたいクラシックの常識』新装版、アルテスパブリッシング)の著作がある。共著に Guglielmo Gonzaga: Madrigali a cinque voci (Venice, 1583)(Garland Publishing)、共訳に『上⼿に歌うための Q&A』(⾳楽之友社)など。
筆記用具
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