世界の大国インドに対する注目が高まっている。経済成長を続けるインドはいまや日本と並んで世界第4の経済大国である。2024年春に行われた総選挙では、前回より議席を減らしたものの、モディ首相が再任された。当初懸念された連立内閣の運営も、今のところは順調に見える。中国経済の失速を尻目に、インドでのビジネス拡大を検討する日本企業も多い。しかし、国内の貧困や格差、カーストなどの問題はいまだに深刻である。対外関係に目を転じると、インドはグローバル・サウスの盟主としての外交を展開してきたが、その一方で中国との領土問題と外交関係には改善が見られていない。最近の印パ危機は一段落したものの、米国のトランプ政権との貿易交渉が国内経済に与える影響も懸念されている。本講義では、現代インドの政治、経済、社会、外交、日印関係などを様々な切り口から解説する。(講師:記) ※途中1時間の休憩がございます。
近藤 正規:こんどう・まさのり アジア開発銀行、世界銀行等を経て、現在国際基督教大学上級准教授、インド経済研究所主任客員研究員。これまでに、21世紀日印賢人委員会委員、日印共同研究会委員、日印協会理事などを歴任。東大学士、ロンドン大修士、スタンフォード大博士。主な著書に「インドーグローバル・サウスの超大国」(中公新書)など。
筆記用具
・Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。 ・教室は変わる場合があります。当日の案内表示をご確認ください。