2025年は日韓国交正常化60周年を迎える年です。60周年とは、人間でいえば「還暦」、生まれた時の干支が一巡して赤子に戻り、もう一度生まれ変わって出直すという意味があります。これまでの60年間、日本と韓国は大小さまざまな困難を抱えながらも、今では「日韓関係は極めて重要だ」という価値を共有しています。民間交流・相互往来も増加し、相手のことを直接知ることができるようになり、互いの印象も大きく改善しました。そんな日韓関係の60年の歴史を振り返りながら、韓国で新たに発足した政権とともに、どのような部分は過去を継承し、どのような部分は新たに出直して、これからの日韓関係を築いていけばよいのか、特に歴史認識問題に焦点を当てて、受講生のみなさんと考えたいと思います。(講師:記) <今期のテーマ> 1.朝鮮史研究と韓国史研究−北朝鮮・日本の歴史学界と、韓国の歴史学界 2.日韓国交正常化 3.日本の歴史教科書検定問題 <全体の予定> 1.朝鮮史研究と韓国史研究−北朝鮮・日本の歴史学界と、韓国の歴史学界 2.日韓国交正常化 3.日本の歴史教科書検定問題 4.韓国の民主化と歴史認識問題−保護条約無効論争 5.親日派清算と韓流ブームのツー・トラック現象 6.これからの日韓関係 ※各回のテーマは予定です。変更になる可能性がございますので、予めご了承ください。
森 万佑子:韓国ソウル大学校大学院人文大学国史学科博士課程単位取得修了、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士(学術)。博士論文は第4回松下正治記念学術賞受賞。日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、現在、東京女子大学現代教養学部准教授。専門は韓国・朝鮮研究、朝鮮近代史。著書に『朝鮮外交の近代−宗属関係から大韓帝国へ』(名古屋大学出版会、2017年、第35回大平正芳記念賞受賞)、『ソウル大学校で韓国近代史を学ぶ−韓国留学体験記』(風響社ブックレット、2017年)、『韓国併合−大韓帝国の成立から崩壊まで』(中公新書、2022年)、韓国語版『韓国併合−論争を越え再考する大韓帝国の軌跡』(2024年、The Open Books、2022年度サントリー文化財団海外出版助成受給)
筆記用具
・都合により9/9は休講になりました。補講は10/7に行います。(2025/5/23記) ・Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。