被団協のノーベル平和賞受賞は、日本の被爆者の活動に対する敬意が世界から寄せられていることを示している。一方、ロシア・ウクライナ戦争に見られる通り、核兵器が侵略戦争や威嚇の手段として活用されているという現実がある。本講座では、核攻撃による被害から80年を迎える今、米国による広島・長崎への核使用とは何だったのかを問う。特に、「核外交説」と「コスト最小化説」の論争を検証し、米国はなぜ日本に対し核を使用したのか、そして核使用によって本当に早期戦争終結につながったといえるのかを再考する。それにより、過ちを含めた、政治や外交についての学びを得る。(講師:記) 【参考図書】 千々和泰明著[『誰が日本を降伏させたか 原爆投下、ソ連参戦、そして聖断』](https://www.amazon.co.jp/%E8%AA%B0%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E9%99%8D%E4%BC%8F%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%81%8B-%E5%8E%9F%E7%88%86%E6%8A%95%E4%B8%8B%E3%80%81%E3%82%BD%E9%80%A3%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E8%81%96%E6%96%AD%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89-PHP%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%8D%83%E3%80%85%E5%92%8C-%E6%B3%B0%E6%98%8E/dp/4569859488/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.mJskZO0WKzn557vmE7oKwlGLDq4zHQxxyMM7jdBZqjj3X8uJ5BP4CEjYY6FlPYhVLN6kKMaJpYfZmoQvnDUSJYGfbzeKJ9vd-y9y_UfRY9Paq2qnSarwoaVh3ka8jsv634PcZVsyiqo3xrbA9dpdp8oyL75p9nJuNFVlEOlQRA5nDmOa2g2rkqcJkr75vXFuzhxkJbGtWt-SUa7MDG0VgQ.biTNynkIeJKaqETb8aK_Qs2jYDNvgqnbjPYNsVL5DFo&dib_tag=se&qid=1750388616&s=books&sr=1-1) (PHP新書、2025年7月) ※2025年7月17日刊行予定
千々和 泰明:ちぢわ・やすあき 大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了。博士(国際公共政策)。内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付主査などを経て現職。専攻は防衛政策史、戦争終結論。本講座のテーマを扱った最新刊(PHP新書)が7月刊行予定。近著に『安全保障と防衛力の戦後史 1971~2010』(千倉書房、日本防衛学会猪木正道賞正賞)、『戦争はいかに終結したか』(中公新書、石橋湛山賞)、『世界の力関係がわかる本』(ちくまプリマー新書)など。「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日)、「ニュースウォッチ9」(NHK)などメディア出演多数。国際安全保障学会理事。
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