哲学は世界を見るメガネです。そのメガネをかけて世界を見ると、どんな世界が広がっているのでしょうか。ここに哲学の面白さがあります。しかし、困ったことに哲学者が提示するメガネは、言葉や概念によってできており、その基本的な意味を理解する必要があります。この講座では、哲学の重要な言葉を取り上げ、それぞれの意味の違いや変化について明らかにします。分かったつもりの言葉も、意外と誤解しているものです。この機会に、今までの知識をぜひともブラッシュアップしてみませんか。(講師記) ★今期開講。1年12講で学びます。 <各回カリキュラム(予定)> 2025年7月期 「弁証法」って役に立つの? 1 ヘーゲルの「弁証法」? 2 プラトンがつくった「問答法」! 3 通俗化したマルクス・エンゲルスの「弁証法」 2025年10月期 「テクノロジー」って悪いもの? 4 プラトンやアリストテレスの「技術」論 5 ベーコンや百科全書派の「技術」論 6 ハイデガーの「技術」論 2026年1月期 「力」にも、さまざまな意味がある 7 ベンヤミンの「暴力」論 8 ニーチェの「権力」論 9 アーレントの「権力―暴力」論 2026年4月期 「自由」に関する誤解? 10 バーリンとフロムの「積極的自由」 11 カントかミルか? 12 スピノザとヘーゲルの「自由」
岡本 裕一朗:おかもと・ゆういちろう 玉川大学名誉教授 1954年福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。九州大学文学部助手を経て、現在、玉川大学文学部名誉教授。専攻は哲学・倫理学。 著書に、『ネオ・プラグマティズムとは何か―ポスト分析哲学の新展開』『ヘーゲルと現代 思想の臨界』『ポストモダンの思想的根拠』『異議あり!生命・環境倫理学』(すべてナカニシヤ出版)、『12歳からの現代思想』(ちくま新書)、『モノ・ サピエンス』(光文社新書)、『ヘーゲル入門』(共著・河出書房新社)、『フシギなくらい見えてくる!本当にわかる現代思想』(日本実業出版社)、『フランス現代思想史』(中公新書)、『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)、『ほんとうの「哲学」の話をしよう』(中央公論新社)など多数。
★Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。 ★2025年7月期開講。今期開講。