指揮者の秋山和慶さんが今年1月、肺炎のため亡くなりました。的確な音楽作りと温厚篤実な人柄、指導で知られ、アマチュアを含めた多くのオーケストラの育成にも尽力した秋山さん。小澤征爾さんとともにサイトウ・キネン・オーケストラを創設し、東京交響楽団を解散のピンチから救うなど、日本のクラシックの歴史を築いてきた立役者でした。 さまざまな時代の証言とともに音楽家・秋山和慶さんの魅力に改めて迫ります。
吉田 純子:朝日新聞編集委員 1971年和歌山市生まれ。93年東京芸大音楽学部楽理科卒業、96年同大大学院音楽研究科(西洋音楽史)修了。在学中はピアニスト、音楽ライターとして活動。97年朝日新聞社入社。学芸部、整理部、広告局、文化くらし報道部次長などを経て現職。
岩野 裕一:音楽評論家。株式会社実業之日本社代表取締役社長。1964年、東京生まれ。上智大学大学院文学研究科修了(新聞学専攻)。出版社勤務のかたわら、日本のオーケストラをメインテーマに執筆活動を続ける。主な著書に『王道楽土の交響楽 満洲――知られざる音楽史』(第10回出光音楽賞受賞)、『朝比奈隆 すべては交響楽のために』など。秋山和慶氏とは鉄道仲間でもあり、2021年、24年には札幌交響楽団で秋山氏の指揮による『オーケストラで出発進行!』を企画、司会進行役をつとめた。新日本フィル、富士山静岡響、日本音楽財団の評議員をつとめる。
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