長州は明治期に伊藤博文・山県有朋・桂太郎と三人の首相を輩出し、藩閥を構築しました。しかし、そこに至る過程では多くの曲折や危機に直面しています。長州藩は、1863年前半には奉勅攘夷を唱えて中央政局を主導しました。しかし、薩摩・会津による八月十八日の政変で禁裏から排除され、翌年には挽回を図った禁門の変にも敗れ、征討の勅命が下ります。さらに藩内の内訌も加わり、この間に多くの人物を失いました。その後、藩政を主導するようになった木戸孝允らを中心に、長州藩は幕府からの割拠および諸藩との連携に努め、薩摩藩と盟約を結びます。そして、1866年の長州再征では幕府軍を各方面で撃破し、再度政局を動かす基盤を構築していきます。本講座はそうした長州藩の起死回生について概観していきたいと思います。(講師・記) 第1回(5月29日):毛利家存亡の危機―禁門の変と四か国連合艦隊下関攻撃― ※こちらは第1回のみのお申し込みページです。 ※全3回セットでのお申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7926055&p=78bcc4c5978ddef798078802d019e8ae8f8d1943a5e777959502c8af4bab2f8c)
落合 弘樹:1962年大阪府生まれ。中央大学文学部史学科卒業後、同大学文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。京都大学人文科学研究所助手などを経て2008年より明治大学文学部教授。延岡市史編さん委員会近現代部会長。京都大学博士(文学)。専門分野は日本近代史(幕末・維新)。著書に『西郷隆盛と士族』(吉川弘文館)、『西南戦争と西郷隆盛』(吉川弘文館)、『秩禄処分―明治維新と武家の解体―』(講談社学術文庫) など。
筆記用具
・Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。 ・教室は変わる場合があります。当日の案内表示をご確認ください。