『源氏物語』を ほぼ毎月一巻のペースで読んでいきます。講読と解説を組み合わせた講座で、物語の重要な場面を取り上げて味読し、次の場面までを解説でつないでいきます。一定の速度で読むことで、全体の流れを把握することに重点を置きます。巻の途中で終わるときは、次回の開始ページをあらかじめお示ししますので、ご自身で予習することも出来ます。 今期は、玉鬘・初音・胡蝶・蛍・常夏・篝火巻を読みます。夕顔の忘れ形見の娘が美しく成長して、物語を彩る主要人物となります。その玉鬘をめぐる話に加え、六条院に集った紫の上、秋好中宮、明石君、花散里たちの姿が四季の移ろいとともに描かれます。若い世代の夕霧の恋も含めて物語の興味は尽きません。学期の最初に、前期までの流れを簡単に復習しますので、今期からでも自然に合流できます。さあ、もう一度、『源氏物語』に挑戦してみましょう。 テキストとして『日本古典集成』(新潮社)の『源氏物語』(三巻と四巻)をご準備下さい。 ――――――――――――――――――――――――――――――――
田坂 憲二:元慶応義塾大学文学部教授 1952年福岡県生まれ。九州大学大学院修了。福岡女子大学教授、群馬県立女子大学教授、慶應義塾大学教授を歴任。専攻は『源氏物語』を中心とする平安時代文学。著書に『源氏物語の政治と人間』(慶應義塾大学出版会)、『源氏物語の人物と構想』(和泉書院)、『源氏物語の方法を考えるー史実の回路』(武蔵野書院、共編著)、『名書旧蹟』(日本古書通信社)などがある。
テキスト『日本古典集成』(新潮社)の『源氏物語』(三巻・四巻)をご準備下さい。
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