1993年石破茂氏は小沢一郎氏と共に自民党の強固な壁を壊して小選挙区制を実現。以来、小沢氏は政権交代を追求し続け、自民党に復党した石破氏は「壁の内側」から改革に挑み、ついに首相の座を射止めました。しかし、少数与党で支持率低下、米トランプ大統領の関税措置で政権は崖っぷち。石破氏はこの壁を乗り越えられるでしょうか。一方、小沢氏には、野党をまとめて政権獲得に近づく力は残っているのでしょうか。日米関係でも2人の特徴が見られます。日米同盟の見直しを主張してきた石破氏と、建設や通信分野の厳しい日米交渉を知る小沢氏。今後の政局を占う参院選を前に、40年近く二人の政治家に密着取材してきたベテラン・ジャーナリストが、政治の行方を語ります。
城本勝:政治ジャーナリスト。1957年 熊本市生まれ 一橋大学社会学部卒。1982年 NHK記者 福岡局、政治部を経て2004年 解説委員(14年―解説副委員長)、福岡局長、日本国際放送社長を経て2022年からフリー。政治記者として約40年政治の動向を第一線で取材。解説委員時代には、政局の舞台裏に迫るNHKスペシャル「永田町権力の興亡」(09年度放送文化基金賞)など数多くの番組制作に参加。「日曜討論」の司会もつとめた。著書に「壁を壊した男―1993年の小沢一郎」(2023年小学館)など。
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