古代エジプト人は死後の復活の可能性を信じ、ミイラ制作や墓の造営、葬送儀礼など様々な方法を通して死者の復活を願いました。葬送儀礼に用いられたとされる葬祭文学と呼ばれる史料群には、古代エジプト人が死後にどこへ向かい、どのように復活できたのか、そのような思想の一端が記されています。この講座では、『ピラミッド・テキスト』と『コフィン・テキスト』『死者の書』の3つの葬祭文学の内容を読み解き、古代エジプト人の来世思想を最新の研究成果を踏まえながらご紹介します。(講師・記)
肥後 時尚:筑波大学大学院世界遺産学位プログラム助教。金沢大学客員研究員、京都大学、関西学院大学、関西大学非常勤講師を経て現職に至る。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。古代エジプトの宗教・文化に関心をもち、文献史料の読解に基づく研究に取り組んでいる。現在は『死者の書』や『コフィン・テキスト』と呼ばれる葬祭文学の内容理解や、「二柱のマアト」と呼ばれる特殊な神々の解明を目指す研究を進めている
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