令和7(2025)年は「昭和100年」にあたります。映画が銀幕と呼ばれ、そこに登場する俳優たちは人々を魅了してきました。講座では銀幕のスターと呼ばれた人をとりあげ、その素顔に迫ります。 今回は、昨年8月になくなった、天下の二枚目アラン・ドロンを取り上げます。 特に日本で愛されたドロン。巨匠監督に可愛がられ、数々の名作を世に送り出したドロン。そのなかでも、どの映画がよかったか? 監督との相関関係はどうだったのか? ベストワン映画「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン監督から講師が直接聞いた話を含め、ドロンの傑作映画の真髄を語ります。
西村 雄一郎:にしむら・ゆういちろう ノンフィクション作家・映画評論家 佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、「キネマ旬報」パリ駐在員。帰国後、映像ディレクターとしてビデオ作品を演出。85年から古湯映画祭の総合ディレクターを務め、その功績により「佐賀新聞文化奨励賞」を受賞。同紙のコラム「シネマトーク」は連載45年目を超え、記録を更新中。2010年、モスクワ映画祭の「黒澤明シンポジウム」に招待され、日本代表として講演を行った。著作は「殉愛 原節子と小津安二郎」(新潮社)、「清張映画にかけた男たち」(新潮社)、「一人でもできる映画の撮り方」(洋泉社)ほか多数。