人の睡眠は、老化につれて浅く分断されやすくなりますし、昼夜の睡眠と覚醒の切り替えに関わる体内時計の機能も衰えてきます。このため、高齢者ではどうしても不眠症をはじめとする各種の睡眠障害にかかりやすくなります。睡眠障害は、昼間の活動に悪影響を及ぼすだけでなく、心身の病気の原因になったり認機能に悪影響を及ぼしたりしますので、予防に努め、できるだけ早期の改善を目指したいものです。そのためには、寝室環境の改善、睡眠改善に役立つ運動習慣の確立、嗜好品や昼寝の見直し、ストレス対策など、日常生活全般の整備が必要となります。 この機会に、高齢者の眠りの特徴を理解し、健康な眠りを保つ秘訣について考えましょう。(講師・記)
井上 雄一:睡眠総合ケアクリニック代々木理事長。東京医科大学睡眠学講座教授。医療法人社団絹和会睡眠総合ケアクリニック代々木理事長。1956年鳥取県生まれ。1982年東京医科大学医学部医学科卒業。1986年鳥取大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士(1987年)。2007年東京医科大学精神医学講座・兼任教授。2008年神経研究所附属睡眠学センター・センター長。日本睡眠学会理事、日本薬物脳波学会理事、公益財団法人神経研究所理事。著書に「高齢者の睡眠を守る―睡眠障害の理解と対応」 (ワールドプランニング)、「脚がむずむずしたら読む本」 (メディカルトリビューン)など多数。
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