「先生であった佐藤佐太郎の短歌の純粋さが好き」という尾崎左永子の言葉を私は直接うかがった。尾崎の短歌の出発は佐藤佐太郎主宰の歌誌「歩道」であった。三回機会を得たインタビューを通して、どのような思いで取り組んできたのかよく伝わってくる。調べの整った、心に響いてくる尾崎のすぐれた短歌を読み解きながら、どのように言葉を選び、どのような表現方法で歌を作って自らの歌の世界を創ってきたのか考えてみましょう。(講師・記) *本講座では配布資料がございます ■書籍情報 : 『尾崎左永子論』 角川書店刊行 横浜教室の窓口でも販売しております(完売次第終了) ■収録内容 I章 歌の出発/「歩道」の歌の展開 /気品と心の眼、U章 尾崎左永子インタビュー@A、 V章 都会的な知的抒情/合同歌集『彩』/戦中の桜、戦後の桜ヘ /尾崎左永子インタビューB W章 秀歌鑑賞/尾崎左永子百首/略年譜
中川 佐和子:(なかがわ・さわこ) 1954年生まれ。「未来」選者。早稲田大学第一文学部日本文学科卒。第38回角川短歌賞、第10回河野愛子賞、第22回ながらみ書房出版賞を受賞。歌集に『海に向く椅子』『卓上の時間』『朱砂色の歳月』『霧笛橋』『春の野に鏡を置けば』『夏の天球儀』など、評論集『河野愛子論』、入門書『初心者にやさしい 短歌の練習帳』。現代歌人協会理事・日本歌人クラブ参与・NHK学園短歌講座専任講師。
■本講座では配布資料がございます (『尾崎左永子論』がお手元になくてもご受講可能です)
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。