ロマネスクの大地のシリーズ講座は今回からイタリアに入ります。ピエモンテは「山の麓」を意味する地名です。アルプスの麓から広がるその大地には11、12世紀にローマへの巡礼路が形成され、道沿いの町々や田園にはロマネスクの教会が次々に建設されました。その東隣にあるロンバルディアは初期ロマネスク誕生の地です。11世紀初頭、小さな割石によるブラインド・アーチ(ロンバルディア帯)を生み出したこの地の建築家は、ヨーロッパ各地で大活躍しました。その故郷に残るロマネスク教会を丹念に訪れてまわります。 T ピエモンテのロマネスク訪ねて U ロンバルディアのロマネスクを訪ねて
池田 健二:美術史家 1953年広島県尾道市生まれ。上智大学文学部史学科卒。同大学大学院博士課程修了。 専攻はフランス中世史、中世美術史。91年より毎年『ロマネスクの旅』を企画し全ヨーロッパのロマネスク教会を詳細に調査する。上智大学や茨城キリスト教大学などで長年にわたり歴史や美術史を講義する。訳書に『ヨーロッパ中世社会史事典』(藤原書店)、共訳書に『中世の身体』『中世とは何か』『ヨーロッパの中世−芸術と社会』(藤原書店)、『ロマネスクの図像学』『ゴシックの図像学』(国書刊行会)、著書に『フランス・ロマネスクへの旅』『イタリア・ロマネスクへの旅』『スペイン・ロマネスクへの旅』(中公新書)。
持ち物:筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(約400円)。 ※設備費は、教室維持費です。
途中に休憩があります。