古代ローマ帝国は、地中海を「我らが海」と呼び、アジア・アフリカ・ヨーロッパという三つの大陸を支配し、世界史上類例のない大帝国を作り上げました。その衰退と崩壊をめぐっては、すでに同時代から種々の原因が取り沙汰され、近代歴史学成立以降も多くの研究者がこの問題について取り組んできましたが、近年、その理解の枠組みは大きく変動しています。本講座では、こうしたローマ帝国の衰亡をめぐる学界の潮流変化について、概要を平易に解説したいと思います。(講師・記) 全3回 <各回テーマ>※各回テーマは予定です。変更になる場合もございますので、予めご了承ください。 4/22 ローマ帝国衰亡論:内因と外因 5/27 「古代末期」研究とその「衰亡」論批判 6/24 新しい「衰亡」論と「古代末期」研究の変化
南雲 泰輔:なぐも・たいすけ 山口大学人文学部准教授。京都大学博士(文学)。主要著訳書:『ローマ帝国の東西分裂』(岩波書店、2016年)。B. ウォード=パーキンズ著『ローマ帝国の崩壊:文明が終わるということ』(白水社、2014年;新装版、2020年)。
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