アンシアン・レジームは1789年のフランス革命によって終焉を迎えます。ですが、革命は避けようのなかった「結末」、アンシアン・レジームにとって宿命とも言える「最期」だったのでしょうか。確かにアンシアン・レジームは多くの政治的課題を抱えていましたが、当時の政治家や国民は手をこまねいていたわけではもちろんありません。結果的に課題の解決に失敗したからこそ革命が生じたとは言えるでしょうが、そこに至るまでには様々な紆余曲折がありました。4月は18世紀のフランス政治に通底する王権と高等法院との対立に、5月は政府による改革への努力とその挫折を、6月には革命直前の緊迫した政治状況をお話したいと思います。(講師・記) ※2024年10月開講 <各回テーマ>※各回テーマは予定です。変更になる場合もございますので、予めご了承ください。 2024年10月期 「アンシアン・レジームとはどんな社会だったのか?」【終了しました】 10月は社会と文化 11月は政治体制 12月は経済や人口 2025年1月期 「18世紀フランスにおける言論」 1月 思想統制の一例:『精神論』事件 2月 『百科全書』をめぐって 3月 ヴォルテールとカラス事件 2025年4月期 「18世紀フランスの政治問題」 4月「王権vs高等法院」 5月「チュルゴの改革」 6月「革命前夜の政治問題」 2025年7月期 「18世紀フランスの書物と世論」 7月 書物と社会 8月 18世紀の世論と噂 9月 革命前夜の世論
森村 敏己:一橋大学特任教授 1960年生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学社会学研究科教授を経て現職。 専門は18世紀フランスの思想と歴史。著書に『名誉と快楽―エルヴェシウスの功利主義―』(法政大学出版局)、『なぜ啓蒙を問い続けるのか』(清水書院)、訳書にジョナサン・イスラエル著『精神の革命―急進的啓蒙と近代民主主義の知的起源―』(みすず書房)など。
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