15世紀後半から16世紀前半にかけて主にフィレンツェとペルージャで活躍し、ラファエッロの師としても知られる画家ペルジーノ(1450頃〜1523年)。優美さにあふれる宗教画を数多く生み出し、1500年前後には「神のような画家」「イタリア最良の画家」と呼ばれました。16世紀初頭にレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロが台頭するとペルジーノの絵は時代遅れのものとして大きく評価を落としましたが、没後500年にあたる2023年にペルージャの国立ウンブリア美術館で開かれた大規模な回顧展などを経て、近年再び注目を浴びつつあります。今回の講座ではそんなペルジーノの生涯と作品に光を当ててみましょう。 テーマ 第1回 ペルジーノの世界(初期)−チッタ・デッラ・ピエーヴェでの生誕からシスティーナ礼拝堂での壁画制作まで。 第2回 ペルジーノの世界(中期)−フィレンツェとペルージャでの活躍。 第3回 ペルジーノの世界(後期)−コッレージョ・デル・カンビオでの壁画制作からフォンティニャーノでの死まで。
木村 太郎:大阪芸術大学・神戸女学院大学非常勤講師、美術史家 2007年、大阪芸術大学大学院博士課程修了。2012年からピサ大学美術史学科留学(イタリア政府給費留学生)。専門はイタリア・バロック絵画史。著書に『カラヴァッジョを読む−二点の通称《洗礼者聖ヨハネ》の主題をめぐって』(三元社、2017年)、共著に『天空のアルストピア−カラヴァッジョからジャンバッティスタ・ティエポロへ』(ありな書房、2021年)。
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