1000年にわたり「シルクロード交易」を独占したとイメージされるソグド人とは何者か。彼らは、もともと中央アジアのオアシス都市に住んでいたイラン系の人々ですが、紀元前後頃から中国世界と接触し、やがて絹や生糸を求めて中国へ進出していきました。中国をはじめ東ユーラシア全域に植民聚落を作り、それらを結ぶ交易ネットワークを形成していきます。やがて、中国やモンゴリアに定住したソグド人はその地に勢力を張りめぐらし、中国や北アジアの世界に深くコミットしていくようになります。講座では、ソグド人の歴史を、商人としての側面のみならず、外交、軍事に従事した姿もふくめて紹介していきます。 <各回テーマ> (1)4月7日 中央アジアのソグド人 (2)6月2日 中国へ渡ったソグド商人の姿
森部 豊:関西大学文学部教授 筑波大学大学院単位取得退学。筑波大学・文部科学技官を経て、2005年4月より現職。研究テーマは、東西交渉史、中国中世史。博士(文学)。
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