ドイツ近現代の歴史を、ナポレオンによる神聖ローマ帝国の解体からナチス体制の崩壊までの約150年間を軸にして語って行きます。ドイツはイギリスやフランスと違い、国家統一が遅れた「特殊な道」を辿った国です。ビスマルクによって1871年に統一を果たしたドイツ帝国は、その後第一次世界大戦と第二次世界大戦を引き起こし、ヨーロッパのみならず世界に甚大な被害をもたらして行きました。この講義は、そのような「特殊な道」を辿った国家ドイツを、ヨーロッパの文脈の中で他国にも十分配慮しながら、政治、経済、文化、宗教と言った多元的な次元から分析をしていくことを目指しています。(講師・記)※2025年4月開講。1年24回で学びます。 各回のテーマ ――――― □第1回:「近代」と「現代」をどう捉えるのか □第2回:神聖ローマ帝国(962∼1806)とは如何なる国家だったのか □第3回:ドイツの近代化とナポレオン支配 □第4回:ポストナポレオン時代とヴィーン体制 □第5回:1848年革命はドイツを如何に変えていくのか □第6回:1848年革命はドイツを如何に変えていくのか *テーマは予定です。状況により変動する可能性があります。 今後の予定―――――――――― □第7回:「資本の時代1848−1873」におけるドイツ □第8回:「資本の時代」におけるドイツ □第9回:「資本の時代」におけるドイツ □第10回:「帝国の時代1875−1914」におけるドイツ □第11回:「帝国の時代」におけるドイツ □第12回:「帝国の時代」におけるドイツ □第13回:第一次世界大戦は何故起こったのか □第14回:第一次世界大戦は何故史上初の「総力戦」になったのか □第15回:第一次世界大戦下のドイツ社会 □第16回:第一次世界大戦下のドイツ社会 □第17回:第一次世界大戦の終焉とヴェルサイユ条約 □第18回:ヴァイマル共和国の構造と問題点 □第19回:「混乱期1919−23」の中のドイツ □第20回:「混乱期1919−23」の中のドイツと「相対的安定期1924−29」の始まり □第21回:「相対的安定期」の中のドイツ □第22回:ヴァイマル共和国の解体とナチス政権の成立 □第23回:ナチス体制(1933−39) □第24回:ナチス体制(1939−45)
鍋谷 郁太郎:(なべたに・いくたろう)1957年石川県金沢市生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。文学博士(歴史学)。1985年∼1987年ミュンヒェン大学留学。東海大学文学部名誉教授。専門はドイツ近現代史。著書・編著に『ドイツ社会民主党と地方の論理−バイエルン社会民主党1890∼1906』(東海大学出版会)、『第一次世界大戦と民間人』(錦正社)、共著に『近代ヨーロッパを読み解く』(ミネルヴァ書房)、『転換期のヨーロッパと日本』(南窓社)など。
■参考図書:石田勇治編『図説ドイツの歴史』(河出書房新社) ■Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。