日本美術史の教科書や概要書は縄文時代から始まっているが、先史時代の書き手は考古学者であり、古代・中世時代からは美術史家である場合が多い。つまり、同じ美術史であるにも関わらず、先史時代と古代・中世時代以降は棲み分けが行われている。これは今日でも続いている。なぜ?その経緯を探ると共に、実際の縄文文化の作品の写真撮影方法、現代美術者達による縄文文化との向き合い方などを検討していきたいと思います。 <各回のテーマ> ■1 日本美術史の形成と縄文文化 ■2 縄文文化研究の今 ■3 美術における縄文文化の影響 ■画像出典 「ハート形土偶:縄文時代後期(群馬県東吾妻町郷原出土)」 右/『誕生100年 岡本太郎展』(© 2011東京国立近代美術館・川崎市岡本太郎美術館・NHK・NHKプロモーション) 左/『特別展 縄文ー1万年の美の鼓動』(© 2018東京国立博物館・NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社)
宮田 徹也:(みやた・てつや)美術批評家・名古屋芸術大学講師。 1970年横浜生まれ。横浜国立大学大学院修士課程修了。美術の領域のみならず、ダンス、舞踏、音楽、デザイン、映像、文学、哲学、思想などの分野を交錯しながら、芸術文化の現在を探る。東京芸術大学大学院学位論文審査委員副査。名古屋芸術大学・日本大学・創形美術学校・芸術工芸高等専修学校非常勤講師。横浜アンデパンダン展顧問。ヴァニラ画廊大賞審査委員ほか、多数の展覧会で講評などをつとめる。『芸術を愛し、求める人々へ』(論創社|2020年)、『必滅と不滅』論創社|2025年刊行予定)
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