長くて深い音楽史をご一緒に旅する本講座。終着点となる今期は、地域とジャンルを越境しながら拡大した20世紀の多様な音楽傾向を見ていきます。 19世紀、流麗なロマン派の潮流にのっていたロシアでは、20世紀に入って原始主義、新古典主義といった多彩な広がりを見せました。20世紀の2つの世界大戦により、音楽は政治と社会の変動に翻弄されていきます。科学技術の発展とともにあった音楽は、その反動として人間の営みの本質を問うように、クラシックにとどまらない様々なジャンルと相互に影響し合いながら変化を遂げます。(講師・記) 第1回:ロシアの動き―19世紀から20世紀への懸け橋 第2回:20世紀の諸相(1)―ロシアに始まる原始主義、新古典主義 第3回:20世紀の諸相(2)―ヨーロッパとアメリカの現代音楽
山本 まり子:国立音楽大学とお茶の水女子大学大学院で声楽を、ハンブルク大学(DAAD奨学生)で音楽学を学ぶ。博士(人文科学)[お茶の水女子大学]。現在、聖徳大学音楽学部教授、聖徳大学オープン・アカデミー(SOA)音楽研究センター長、早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招聘研究員、日本声楽家協会理事。マーラーの作品、ロマン派オペラ等を研究。共著書に『キーワードで読むオペラ/音楽劇 研究ハンドブック』など。N響等の楽曲解説執筆、FMでのゲスト解説など多数。
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