21世紀も四半世紀が経過した。この間、「同時多発テロ」事件からガザ戦争まで、世界の人々は深刻な問題に直面しつづけてきた。その少し前、冷戦が終結した頃に広がった地球の将来についての楽観論は、雲散霧消してしまった。この講義では、20世紀の世界を回顧した後、1990年代以降の世界史をたどり、私たちが直面している諸問題を人類史のなかに位置づけつつ、現在の状況がどのようにして生じてきたかを受講生の皆さんと一緒に考えたい。(講師・記) *2025年4月開講 <今期の各回テーマ(予定)> 1 20世紀の世界史@:帝国主義の時代から第二次世界大戦まで 2 20世紀の世界史A:戦後世界における脱植民地化と冷戦の交錯 3 1990年代の世界:共生への期待とグローバリゼーションの浮上 4 21世紀第一四半期における世界の歩み:9.11から「ガザ戦争」まで 5 地球環境問題:人新世の現段階 6 グローバリゼーションの曲折:グローバル・ヒストリーという視点 ----1年の予定---- 1 20世紀の世界史@:帝国主義の時代から第二次世界大戦まで 2 20世紀の世界史A:戦後世界における脱植民地化と冷戦の交錯 3 1990年代の世界:共生への期待とグローバリゼーションの浮上 4 21世紀第一四半期における世界の歩み:9.11から「ガザ戦争」まで 5 地球環境問題:人新世の現段階 6 グローバリゼーションの曲折:グローバル・ヒストリーという視点 7 グローバル・サウスの台頭:脱植民地化の帰結 8 戦争と平和の様相:「新しい戦争」か? 9 増大する移民・難民:世界史のなかの定着と移動 10 浮遊する政治:民主主義の伸長と後退 11 流動する国際秩序:国民国家・地域統合の軌跡 12 21世紀世界の展望 --------------- ※上記は予定です。進み具合により多少の変更が生じる場合があります。
木畑 洋一:東京大学名誉教授。1946年岡山県生まれ。1970年東京大学教養学部卒業。東京大学教養学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、成城大学教授を経て現在。専攻はイギリス帝国史、国際関係史、国際関係論。著書に『イギリス帝国と帝国主義―比較と関係の視座』(有志舎)、『第二次世界大戦―現代世界への転換点』(吉川弘文館)、『帝国のたそがれ―冷戦下のイギリスとアジア』(東京大学出版会)、『東アジア近現代通史―19世紀から現代まで』(岩波現代全書・共著)、『二十世紀の歴史』(岩波新書)、『チャーチル―イギリス帝国と歩んだ男 (世界史リブレット人)』(山川出版社)、『帝国航路を往く』(岩波書店)などがある。
必要な資料は当日教室にて配布します。マイページにもアップロードいたします。
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