「卑弥呼とヤマト王権」が出版され、(寺澤薫・中公選書)「卑弥呼の邪馬台国」は確かに纒向一帯にあったのであり、そこが既存権力の空白地帯であったがゆえに北九州・吉備・出雲・東海他の既存の王権勢力による「談合」の結果「新しい王都」の地として選ばれた―という論旨は納得のいく結論でした。ただ弥生大規模稲作が開始されてから700年は経過していると考えられる大和盆地が権力の完全な空白地帯であったとは思われません。「王墓を含む弥生遺跡」は発掘されていませんが複数の有力部族の本拠地は成立していたはずです。その実態を推定する試みです。 (1)北九州の有力部族から(2)その他の有力部族から(3)大和盆地独自の有力部族から考えます。
光田 和伸:「桂の会」主宰 1951年生。京都大学国文・ドイツ文学科卒業。同大学助手・武庫川女子大学助教授を経て1995年4月〜2016年3月まで国際日本文化研究センター研究員。著書に『平野法楽連歌』(和泉書院・共著)『竹林抄』(岩波書店・共著)など。
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